新車を購入するならローンは何年契約がいい?失敗しないローンの組み方
新車を購入する際には、カーローンを利用して本体価格を分割で支払えます。毎月の収入から少しずつ返済するため、まとまったお金がない人でも新車を購入できます。ここで気になるのは、カーローンの返済期間を何年に設定するかでしょう。本記事ではカーローンの適切な返済期間について解説します。
カーローンは何年契約がおすすめ?
初めてカーローンを利用する人は、返済期間を何年に設定すればいいのかわからず不安ですよね。しかしローンの適切な返済年数は一概にはいえません。なぜなら購入者の年収や家族構成、ライフスタイルなどによって変わるからです。とはいっても「目安になる年数がわからないと返済計画もできない」「いつまで経っても返済年数が決まらなくて、新車が購入できない」と嘆く人もいるでしょう。
そこで参考にしたいのが、カーローン利用者の平均返済年数です。5~6年のローンが平均的といわれています。これは新車の乗り換えサイクルに合わせて設定する人が多いからだと考えられます。新車は購入から3年後に最初の車検があり、その2年後つまり購入から5年後に2度目の車検があります。
車検もまとまったお金が必要となるため、車検前に手放し、新しい車への乗り換えを検討する人も多いです。また乗り換えないにしても、購入から5年が経てばある程度の劣化は逃れられないでしょう。修理やメンテナンスでも費用がかかるため、それまでにローンを返済できるように設定すると安心です。
カーローンの年数によって変わるメリット・デメリット
カーローンの年数には最適値がないと解説しました。ここからは、カーローンの返済を何年に設定するかで変わるメリット・デメリットを見てみましょう。
ローン年数が長いときのメリット・デメリット
ローン年数を長く設定すると、毎月の返済額を減らせます。月々の返済額を減らした分、貯金に回すこともできるでしょう。事故や故障など、車になにかあったときの蓄えとして、一定額をプールするのも車を維持する上では重要です。
反対にローン返済期間が長いと、金利の支払いも増えます。毎月の返済額が少なくても、トータルで見ると金利の支払いに大きな金額を使っていることになるので注意しましょう。
ローン年数が短いときのメリット・デメリット
短期でローンを支払うと、金利の支払いが少なくて済みます。そのため総返済額も少なくなり、無駄なコストを支払わないため、お得な買い方といえます。ローンの負担から早く解放されるため、精神的にも大きなメリットが感じられるでしょう。しかしローン年数を減らすと、毎月の返済額は高額に。
短期とはいえ数年にかけて支払うのですから、この先も支払いを続けられそうか慎重な判断が求められます。
カーローンの年数を決めるときのポイント
年数を決める前に、どのカーローンを利用するかの検討も重要です。基本的には、少しでも金利の低いローンを選択しましょう。金利は総支払額に大きく影響します。
たとえ金利1%の違いでも、数百万円の新車購入では数万円の誤差が生じるほど。面倒がらずに複数のローンから見積もりをもらい、比較して検討しましょう。
失敗しないカーローンの組み方
利用するカーローンが決まったらローンの返済年数を検討します。返済年数を決める方法としては、大きく分けて2つあります。まずは毎月の返済額から返済期間を決める方法です。毎月の収入から支出を引き、車のローンに充てられる金額を算出しましょう。
ここでローンに充てられるお金を5万円と仮定してみます。購入予定の車が300万円の時、毎月5万円を返済すると5年かかる計算です。これに金利が加わるため、正確な返済金額は利用するカーローンによって変動します。さらにボーナス月で返済するかどうかによっても、毎月の返済額が変わってきます。詳しくは見積もりをもらって確認しましょう。もう1つの方法は、ライフイベントを考慮して年数を決める方法です。
子どもの入園や入学、マイホームを購入している場合は住宅ローンとの兼ね合いなど、この先かかる教育費や返済金を考慮してローン年数を決めましょう。カーローンの契約後は、返済期間の変更はできません。繰り上げ返済は可能ですので、資金に余裕ができたときには検討してみましょう。
その分金利の支払いがなくなり、返済総額を下げられます。万が一、ローンの返済途中で車を売却する場合は、ローンの残債は一括で返済しなければなりません。まとまったお金が必要になるため、注意が必要です。もちろん車は購入した時の価格よりも下がっています。車の売却価格金額を返済に当てればいいという、安易な考えはやめましょう
新車は高額な買い物です。ローンをあてにして、軽い気持ちで購入を決めるのは危険です。ローンはいうまでもなく借金の一種。総支払額は借入額よりも数%多くなり、数年にわたって毎月返済しなくてはいけません。返済が難しくなったからといって、車をローンの返済途中で売却すると、ローンの残債は一括返済するしかありません。売却価格よりローン残債額が上回る可能性もあります。カーローンを利用する際は返済計画をしっかりと立て、生活に影響のない範囲で年数を設定しましょう。