新車購入後に不具合があったら返品は可能?対処法と注意点を解説!

公開日:2023/10/15  


新車の購入後に不具合を感じたとき「返品したら中古車価格として返金されるのかな?」「そもそも返品できるの?」と考えている人も多いでしょう。そこで、新車購入後に返品が可能なのかについて解説します。不具合が発生した場合の対処法についても説明するため、新車購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

新車購入後の不具合に悩んだら返品は可能?

新車に不具合が生じる場合は、販売店やメーカーに過失がある場合と運転者に過失がある場合に分けられます。場合によっては返品や交換が難しいこともあるため、注意してください。なお、車の名義人と実際に使用する運転者が異なる場合がありますが、ここではどちらも同じ人物であると仮定して話を進めます。

販売店やメーカーに過失がある場合

納車時の車両確認証にサインする前に傷や不具合が発見できれば、販売店やメーカーの過失として返品や交換できる可能性は大きいです。しかし、サイン後に不具合を発見した場合、無条件での返品や交換に応じてもらえない可能性があります。これは、車両確認証にサインしたことで、納車時にこの状態を確認したうえで納得しているとみなされるからです。

運転者の過失の場合

不運なことに、新車購入直後に傷をつけてしまったり、事故を起こしてしまったりすることもあります。そうした場合、運転者に過失があるため、返品や交換はほとんどの場合できません。メカニカルトラブルによる事故であれば違うかもしれませんが、完全に運転者の過失であれば返品や交換は不可能です。この場合は車を修理に出しましょう。

新車の返品が可能なケースもある

先ほど紹介したように、新車の返品が可能なケースもあります。例えば契約書にある規定を満たしているときや、不当な契約が結ばれたときなどです。未成年者による保護者の同意なしの購入は、以前は返品の対象でした。

しかし、2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられたことにより、高額な商品購入時のローン親の同意なしで組めるようになりました。そのため、18歳であっても無条件での返品はできなくなります。

契約書にある返品や交換に関する規定を満たしている

新車購入に関する契約を結んだあと、契約の破棄は基本的には認められません。しかし、契約書に記載された返品や交換に関する規定を満たしているのであれが、返品や交換が可能となります。ただし、違約金や手数料が設定されている場合もあり、全くの無条件で返品・交換できるとは限りません。少しでも不安があれば、契約時にしっかりと内容を確認しておきましょう。

不当な契約が結ばれている

不当な契約を締結して車を購入した場合、商品の返品が可能です。例えば本来搭載すべき機能を外したり、車検に通らない欠陥を意図的に隠したりするなどです。この場合、消費者契約法に基づいて契約破棄が可能となります。購入前に不具合を把握していながら購入した場合は契約が解除できませんが、ディーラーや販売店が隠して販売した場合は、契約の解除が可能です。

新車の不具合に遭遇した場合のスムーズな対処法と注意点

もし新車購入後に不具合が発生した場合、まずは車を購入した販売店に問い合わせましょう。症状を伝えたうえで、どのような対処が必要なのか確認してください。

保証期間中の対応

新車保証の対応範囲や期間中に不具合が生じて修理が必要になった場合、メーカーによる無償の修理が可能です。メーカー保証には一般保証と特別保証の2つがあり、一般保証はエアコンやカーナビなどの電装系の装置、特別保証はエンジン系など重要な部品が保証の対象となっています。

バッテリー・タイヤ・オイルなど消耗品は対象となりませんが、対象の装置や部品にトラブルが起きた場合、保証期間中であれば無償で修理可能です。修理中は自動車を運転することができません。そのため、台車を用意してもらう必要があります。仕事や生活で車が必須の場合は、台車を忘れず用意してもらいましょう。

なお、新車保険の期間が終了しても、延長保証に加入すれば保証が継続されます。これは有料でのサービスになりますが、ずっと安心して乗るには加入した方がおすすめです。

新車の不具合に遭遇しないための注意点

車購入後に不具合を発見しても、無条件での返品と交換は難しくなります。そのため、車両確認証にサインする前に車両をきちんと確認しましょう。性能的な不具合は見ただけではわかりませんが、傷や汚れなどは素人が見てもわかります。

また、契約内容に記載された返品・交換に関する規定もしっかりチェックしておきましょう。もし納車後に不具合を発見した場合、規定を満たしていれば返品と交換が可能です。

まとめ

新車購入後に不具合が発生した場合、どんなケースであれば返品や交換が可能であるかを中心に解説しました。納車前や、契約内容に記載された返品・交換に関する規定を満たしていれば返品・交換が期待できます。ただし、車両確認証にサインした後であれば、無条件での返品・交換は期待できません。

また、返品や交換に関する規定には、返品・交換時に違約金や、手数料の支払いが条件に入っていることもあります。新車購入後に不具合に気づいて後悔したくない場合は、納車前にしっかりと車両の点検をしておきましょう。

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