ハイブリッド車を買ってはいけない人の特徴とは?
ハイブリッド車は燃費がよく環境にやさしい車として人気です。しかし、すべての人に向いているわけではありません。車の価格が高く、使い方によっては損をする可能性があります。この記事では、ハイブリッド車を買ってはいけない人の特徴や購入時の注意点をわかりやすく解説します。
ハイブリッド車とは
ハイブリッド車がどんな車なのか、まずは基本的な仕組みを見ていきましょう。
エンジンとモーターで走る
ハイブリッド車は、ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターという2つの動力を組み合わせて走ります。発進するときや低速で走るときはモーターを使い、スピードが上がるとエンジンに切り替わる仕組みです。それぞれが得意な場面で活躍することで、「ガソリン車よりも燃費性能が向上します。ただし、この複雑な仕組みが車の価格を高くする原因にもなっています。
3つの駆動方式がある
ハイブリッド車には、主に3つの駆動方式があります。1つ目はシリーズ方式で、エンジンは発電だけを行い、モーターだけで走る方式です。2つ目はパラレル方式で、基本的にはエンジンで走りますが、発進時や加速時にモーターが手助けします。3つ目はスプリット方式で、シリーズとパラレルを組み合わせた方式です。車種によって採用されている方式が違うため、それぞれに特徴があります。
ハイブリッド車を買ってはいけない人の特徴
ハイブリッド車が向いていないのは、どんな人でしょうか。5つの特徴を詳しく見ていきます。
走る距離が少ない人
年間の走行距離が5,000km未満の人は、ハイブリッド車を選ぶメリットが少なくなります。ハイブリッド車は同じ車種のガソリン車と比べて30万~50万円ほど高い価格設定になっています。たとえばトヨタのノアでは、ガソリン車とハイブリッド車の価格差は約35万円あります。この差を燃料代の節約で埋めるには、年間5,000kmしか走らない場合は10年以上かかってしまいます。週末しか車に乗らない人や近所への買い物が中心の人は、ガソリン車のほうが経済的です。
高速道路をよく使う人
高速道路を頻繁に利用する人にも、ハイブリッド車はあまり向いていません。ハイブリッド車が燃費のよさを発揮するのは、街中でのストップ&ゴーが多い場面です。高速道路では一定のスピードで走り続けるため、エンジンがメインで動きます。そのため、ガソリン車との燃費の差が小さくなってしまいます。さらに、ハイブリッド車はバッテリーやモーターを積んでいる分、ガソリン車より約60~100kg重くなっています。この重さが高速道路での燃費に影響し、期待したほど燃費が伸びないことがあります。
初期費用を抑えたい人
車を買うときの初期費用をできるだけ抑えたい人は、ハイブリッド車を避けたほうがよいでしょう。先ほども触れたように、ハイブリッド車はガソリン車より30万~50万円高い価格です。トヨタのシエンタで比べると、ガソリン車の「Z」が約265万円に対し、ハイブリッド車の「ハイブリッドZ」は約300万円になります。この35万円の差を埋めるには、年間1万km走っても5年以上かかる計算です。短期間で車を乗り換える予定がある人やまとまった出費を避けたい人には、ガソリン車のほうが現実的な選択といえるでしょう。
寒い地域に住む人
寒冷地に住んでいる人も、ハイブリッド車のメリットを感じにくい可能性があります。車の暖房はエンジンの熱を利用して車内を暖める仕組みです。そのため、暖房を使うとモーターで走れる場面でもエンジンを強制的に動かすことになります。これではハイブリッド車の燃費のよさが活かせません。また、寒い環境ではバッテリーの反応が鈍くなり、性能が低下しやすくなります。冬場に暖房を頻繁に使う地域では、ハイブリッド車の燃費が想定よりも悪くなることを覚えておきましょう。
車の音が気になる人
モーター走行時のハイブリッド車は、エンジン音がほとんどしないため静かです。しかし、この静かさが逆にデメリットになる場合があります。エンジン音が小さい分、タイヤが路面を転がる音や風を切る音が目立って聞こえるのです。今まではエンジン音にかき消されていた音が気になり始め、不快に感じる人もいます。とくに高速道路を走るときや路面の状態が悪い道では、ロードノイズが大きく聞こえることがあります。車内の静かさを期待している人ほど、このギャップを感じやすいでしょう。
ハイブリッド車を買ったほうがいい人の特徴
一方で、ハイブリッド車が向いている人もいます。どんな人におすすめなのか見ていきましょう。
年間1万km以上走る人
年間1万km以上走る人は、ハイブリッド車の恩恵を大きく受けられます。ガソリン車との燃料代の差は、年間で3万~4万円にもなるためです。これが10年続けば30万~40万円の節約になり、車両価格の差を埋められます。通勤で毎日車を使う人や仕事で長距離を走る人は、ハイブリッド車を選ぶ価値が高いでしょう。
街乗りや渋滞が多い人
街中での運転が中心の人も、ハイブリッド車に向いています。ハイブリッド車は、発進と停止を繰り返す場面で燃費のよさを発揮するためです。信号が多い市街地や通勤時の渋滞でもモーターを使って走れるため、ガソリンの消費を抑えられます。買い物や子どもの送り迎えなど、街中での短い距離を何度も走る人にとっては理想的です。ストップ&ゴーが多いほど、ハイブリッド車の強みが活きてきます。
静かで快適な車を求める人
車内の静かさや乗り心地を重視する人にも、ハイブリッド車はおすすめです。モーターで走っているときは、エンジン音がほとんどせず静かに移動できます。発進するときの加速も滑らかで、ガクッとした揺れがありません。信号待ちでエンジンが止まるため、車内で会話をしたり音楽を楽しんだりしやすくなります。
まとめ
ハイブリッド車は燃費がよく環境にやさしい車ですが、すべての人に向いているわけではありません。走る距離が少ない人や高速道路をよく使う人、初期費用を抑えたい人には不向きです。また、寒い地域に住む人や車の音が気になる人も注意が必要でしょう。バッテリー交換費用や修理費用が高いことも覚えておかなければなりません。一方で、長距離を走る人や街乗りが多い人にとっては、燃料代の大幅な節約が期待できます。



















