気になる新車の臭い!新車の臭いの原因や消臭方法を解説!

公開日:2023/03/15  


新車を購入したら独特な臭いを感じたことはありませんか?いろいろな臭いが混じり合って独特な空気感があります。「新車の臭いが苦手」「新車の香りが好きで、納車が待ち遠しい」どちらのタイプもいます。新車の臭いがする芳香剤もありますが、できれば臭いを除去したい方向けのお話になります。今回は新車の臭いの原因と消臭方法を解説します。

新車独特の臭いはいつまで続く?

新車が納車されてから独特な臭いに困っていませんか?新車の臭いは何もしなければ半年から1年ほど続くこともあります。新車の臭いが苦手な人には長時間も耐えられません。またさまざまな臭い混じりあい独特な臭いが発生している可能性もあります。臭いをずっと嗅いでいると具合が悪くなったり、めまいや頭痛が起こったりする可能性もあり大変危険な状態に陥ることも。臭いが気になっている方は我慢せずに原因を知っておく必要があります。

気になる新車の臭いの原因は?

新車の臭いの原因元が分からなければ対策も打てません。しっかりと原因を把握し、消臭対策をしましょう。新車の臭いの原因で大きいのは揮発性有機化合物(VOC)です。VOCは目や鼻、喉に刺激となるシックハウス症候群の原因のひとつともいわれており、環境や人体への影響が懸念されています。

懸念されている一方で、VOCは乾燥しやすい特徴の揮発性と油汚れを落としやすい親油性に優れており、塗料や接着剤の役割として広く使われてきました。エンジン部分では高温になり接着剤が溶けてしまうので使用されませんが、内装での接着剤として使われています。車内でのネジの使用を減らす軽量化が目的でVOCが接着剤として使用されるケースもあります。

車内での臭いの大部分はVOCが原因なのです。VOCは時間が経てば低減しますが、温度変化によっては臭いが著しく上昇する場合もあります。夏場の車内は熱が篭っていますが、そのような場面ではVOCの濃度も上がります。近年ではVOCをなるべく使わないように設計されているので昔に比べると臭いも抑えられているでしょう。

次に臭いの原因となるのはシートや天井、クッションに使用される内装部品のウレタンによるものです。ウレタン製造時に素材として使用されるアミンとホルムアルデヒドが臭いの原因とされています。クッションなどに使用されるウレタンを製造する際にアミンが触媒として使われています。

ホルムアルデヒドにはウレタンのシワ防止、防縮対策で使用されます。アミンやホルムアルデヒドがウレタン内部に残存することにより、臭いの原因になります。ほかにも新車には200種類以上の揮発性物質が使用されており、それらが混ざり合った臭いとして、独特の空気感ができてしまうのです。本革シートの臭いもありますが、大半は化学物質の臭いが原因といえるでしょう。

新車の臭いはどうやって消す?消臭の仕方

新車の臭いが好きであればいいのですが、そうでなければ対策をして臭いの原因を断ちましょう。臭いも時間とともに低下しますが、対策として換気が大事になります。走行時に窓を全開にするか、エアコンの外部導入をすることで臭いが低減します。

次の対策として水拭きがあります。VOCなどの揮発性有機化合物は内装の接着剤として使用されていますが、水拭きをすることで臭いの原因を拭き取れます。またホルムアルデヒドは水溶性のため、効果も期待できます。ぬるま湯でハンドルやドア、天井、シート、接着部分と内装をできる限り拭いていきます。こまめにタオルの水を絞り、水も取り替えて行いましょう。水分の蒸発効果により臭い成分を取り除けます。

光触媒スプレーも効果的です。水溶性のチタン成分が配合されており、光が当たることで臭いの元から除去してくれます。オゾン脱臭や活性炭を車内に置くことで臭いが軽減することもあります。対策としては短期的ではなく長期的になるので、ほかの対策と併用して行いましょう。注意点ですが、ファブリーズでは臭いが取れないという声が多く聞かれます。臭いの元を断たなければ意味がないようです。香水や車内に臭いを継ぎ足す行ためは、新車には逆効果になるケースもあるので要注意です。

また上場のVOCで揮発性有機化合物は夏場の暑い車内では臭いが増加すると説明しました。夏場の車内でVOCが増加した後に窓を全開にしてエアコンの外部導入をしたらよくなるという話もあります。ただし、効果が期待できる前に具合が悪くなるようでしたら中止してください。一番のおすすめは水拭きをして天気のよい日に換気することです。車内の空気の入れ替えをしつつ、臭いの元を断ち切りましょう。

まとめ

今回は新車の臭いの原因と消臭方法について解説しました。臭いの原因はVOCなどの揮発性有機化合物やウレタンに使用されるアミンやホルムアルデヒドです。対処法は水拭きや換気があげられ、光触媒スプレーや活性炭の併用もできます。近年はVOCがシックハウス症候群の原因となり、各自動車メーカーでも削減が進められています。昔は新車の臭いがするとワクワクしたという声もありましたが、最近では臭いが嫌いで困っている声が増えてきています。時代の変化に伴い自動車も変化し続けています。新車の臭いに困っている方はぜひ参考にしてみてください。

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