新車購入後にお祓いは必要?車の安全と無事運転を祈る流れやマナーとは
車祓いとは、交通安全を祈願する人がおこなうお祓いのことです。お祓いを受けるタイミングに決まりはありませんが、新車を購入した際に車祓いを受ける人が多い傾向にあります。そこで本記事では、車祓いについて紹介したうえで、服装や初穂料などのマナーもあわせて解説します。お祓いを受けることで、安全運転への意識がグッと向上するでしょう。
新車購入後にお祓いは本当に必要?
新車購入後に、事故に対し最新の注意をはらう人は多いでしょう。大切な車を長く安全に乗り続けるためにも大切なことです。ここでは、車祓いの必要性について解説します。
車祓い(くるまばらい)とは?
車祓いとは、事故が起こらないよう神社やお寺で交通安全を祈願するためのお祓いのことです。車祓いを受けるかどうかは個人の自由です。交通安全を願う気持ちの問題なので、必要性を感じないという人もいるでしょう。ですが、神社でお祓いを受けることでご利益を感じ、精神的な安定をもたらす効果もあります。車祓いは、安全に運転するための儀式のひとつです。
車祓いを受ける理由
車祓いは、車の購入時や事故を起こしてしまったときにおこなう人が多いです。車の運転は、ちょっとした気の緩みや操作ミスで命を落としかねない重大な行為です。
そのため、神様に祈ってお祓いを受けたいというのは自然な考えでしょう。初詣で今年1年の幸せを願うのと同じように、車を購入した際に安全を願うのも当然です。車祓いしたことで、運転に対する意識が高まり安全運転につながることでしょう。
新車のお祓いをおこなうタイミング
車祓いを受けるタイミングについて紹介します。
タイミングは自由
車祓いのタイミングには取り決めがないため、自身の都合のよい日で問題ありません。新車購入後や新年を迎えたあとなど、自身が必要だと感じたときに車祓いをおこないましょう。ただし、年末年始やGWなど、神社が混雑する時期を避けたほうが予約しやすいです。
新車購入時
新車を購入したときに車祓いを受ける人がもっとも多いです。納車当日や数日後など、タイミングはさまざまですが、区切りとしては最適でしょう。新しい車を購入し、浮かれる気持ちを引き締めるためにも絶好のタイミングです。
大安吉日
大安吉日を意識して車祓いを予約する人もいます。昔から大安吉日は縁起の良い日とされており、6日に一度のペースでやってくるその日に合わせてお祓いを受けるためです。お祓いは、自身の気持ちを重視するものなので、縁起を取り入れるのも理にかなっているといえるでしょう。
事故を起こしたとき
事故を起こしてしまった際に、車祓いを受けることもあります。目に見えない悪運を祓おうとする人や、不注意で事故を起こしてしまった自分を律するという意味で車祓いを受けるようです。ご利益のある神社でお祓いを受けることで、安全に対する意識がグッと高まるでしょう。
廃車にするとき
長年乗った車を廃車にするときにお祓いを受ける人もいます。交通安全を願う気持ちではなく、今まで安全に走ってくれたことに対する感謝を込めておこないます。長年乗ってきた愛車なので、手放すことに寂しさを感じることもありますが、車祓いという形で区切りをつけるといいでしょう。
運転免許を取得したとき
運転免許を取得したタイミングで車祓いを受ける人もいます。社会人になるタイミングで免許を取得する人は多いですが、事故を起こさないか不安になる人も多いようです。免許取得直後は運転自体に慣れておらず、事故発生のリスクが大きいためです。
車の安全と無事故運転を祈るお祓いの流れとマナー
車祓いの流れやマナーを紹介します。
お祓い前の準備
車祓いを受ける前に、まずは準備を整えましょう。お祓いを受ける神社を決めて予約をしてください。初穂料(はつほりょう)とお祓いをする車を用意しましょう。服装についてはTシャツに短パンなど、カジュアル過ぎるものはやめてください。スーツやワンピースなどを着ていけば失礼がありません。
車祓いの費用
お祓いにかかる費用のことを初穂料と呼び、3,000~1万円を包むのが一般的です。地域によっては、玉串料・御供・御神前と呼ぶこともあります。
のし袋について
初穂料はのし袋に入れて納めてください。のし袋は、水引きがついているタイプか白い封筒を選びましょう。のし袋の表面には納める金額を書き、裏面には郵便番号・住所・名前を記載します。
お祓いの流れ
お祓いは以下のような流れです。
1.予約をした神社または、お寺に到着
2.神社または、お寺の窓口で受け付けをおこなう(初穂料を納める)
3.案内に従って交通安全の祈願を受ける
4.駐車場に移動後、車のお祓いを受ける
まとめ
本記事では、車祓いについて解説してきました。車祓いとは、新車購入時や運転免許取得のタイミングでおこなうお祓いのことです。神社でお祓いを受けることで安全に対する意識が高まり、事故を未然に防ぐご利益を得られるでしょう。お祓い前には神社に問い合わせ、予約を取ったうえで参加してください。初穂料は3,000~1万円が相場です。服装についてはカジュアルなものは避け、セミフォーマルなものを選ぶと失礼がないでしょう。車の運転は、運転者の一瞬の油断や不注意が人の命を奪う危険性を秘めています。自分の不注意で人にケガをさせないためにも、車祓いでお祈りするのもひとつの方法です。