ネクステージの自社ローン審査は通りづらい?
もくじ
ネクステージで自社ローンは組めるのか
ネクステージで自社ローンを組むことはできません。ネクステージでは、金融機関を介したローンのみ利用可能となっています。
そもそも自社ローンとは、自動車販売店がみずからの資金でローンを組む仕組みのことです。通常の金融機関のローン審査と比べて柔軟であることがほとんどです。
一方、ネクステージで自動車を購入する場合は、信販会社を通してローンを組みます。ネクステージで利用可能なローンは、一般的な銀行ローンやディーラーローンのように、収入や信用情報をもとに審査が行われます。そのため、過去に信用情報にトラブルがあった方には、通過できない可能性があります。
もし自社ローンを希望するのであれば、自社ローンを用意している販売店を探すことをおすすめします。自社ローンは返済能力があると認められれば雇用形態や勤続年数はとくに求められないので、審査に苦戦することはないでしょう。
ただし、支払金額が高めに設定されていることがほとんどなので、注意しましょう。
ネクステージで対応可能なローン会社
ネクステージでは自社ローンを提供していなません。そこで、こちらではネクステージが提携している3社のローン会社「オリコ」「ジャックス」「SMBCファイナンスサービス」について紹介します。
オリコ(オリエントコーポレーション)
オリコは、日本で広く知られている消費者金融会社です。創業から60年の歴史があり、クレジットカードや個人ローン、オートローンなど、幅広い種類の金融商品をラインナップしています。
ネクステージにてオリコを通してローンを借りる場合は、オートローンを利用することになります。
ジャックス
ジャックスは、日本の大手クレジット会社のひとつです。主に、クレジットカードの発行やローン、リースといった金融サービスを提供しています。
ネクステージで自動車を購入する場合、ジャックスを通してローン審査を受けることができます。ジャックスは審査がスピーディーであり、利便性の高さが魅力的です。
SMBCファイナンスサービス
SMBCファイナンスサービスは、三井住友銀行グループに属しています。カーローンをはじめとして、リースなどの金融サービスを提供しており、キャッシュレス決済の推進に力を入れています。
銀行系ならではの信頼性と安定感が特徴的です。ネクステージにて自動車を購入する際に利用できる信販会社のひとつです。
なお、ネクステージでこれらの3社のローン会社を利用する場合の金利は9.8%となっています。ただし、返済プランや分割回数によっては金利の変動がありますので、くわしくは店舗に直接問い合わせてみましょう。
ネクステージで組むローン審査基準や条件
こちらでは、ネクステージで組むことのできるローンの審査基準や条件に付いて、解説していきます。
審査基準は比較的甘め
ネクステージで利用できるローンの審査は、一般的な銀行ローンやディーラーローンと比べて、比較的とおりやすいといわれています。その理由としては、提携している信販会社が比較的柔軟に対応しているからです。
ネクステージが提携している信販会社は、過去の信用情報が若干傷ついている場合でも、審査を通過できることがあります。とくに、年収や雇用形態について厳しい条件は課されておらず、勤続年数が短い方やフリーランスの方でも審査に通った実績があります。
一般的な銀行ローン・ディーラーローンでは「年収300万円以上」「勤続年数2年以上」といった条件が求められることがほとんどです。しかし、ネクステージであれば、これらの条件を満たしていなくても審査に通過できる可能性があります。
さらに、審査にとおりやすくするためには、頭金を多く用意して借入額を減らすという方法があります。審査基準が比較的甘いため、ほかの金融機関でのローン審査に落ちてしまったという方でも安心して審査を受けられるでしょう。
ただし、審査が甘いからといって油断してはいけません。無理のない返済計画を立てることが大切です。審査基準が柔軟なローンは、金利が高めに設定されていることが多いため、月々の返済額や総返済額を把握した上で、無理のない借入を心がけましょう。
信用情報は重視される
ネクステージで利用できるローンは審査基準が比較的ゆるいですが、それでも通過できない方は存在します。その理由としては「公共料金などの支払い延滞を経験したことがある」「毎月の収入が不安定である」「多重債務者であったり、虚偽申告をしている」などが挙げられます。
ネクステージのローン審査では信販会社を通すため、信用情報はとくに重要視されます。信用情報とは、ローンやクレジットカードの申し込みや利用履歴に関する個人情報を指します。
「氏名」「生年月日」「住所」「電話番号」「勤務先」といった個人の属性情報に加えて「借入日」「金額」「最終返済日」「返済状況」といった取引情報などが記録されています。なお、思想や犯罪歴といった情報は、信用情報とは無関係なので含まれていません。
たとえば、自己破産やクレジットカード・ローンの支払いを滞納した経歴をもつ方は、審査に不利に働くでしょう。
ブラックリストだと審査に通らない
ネクステージのローンでは、信用情報がもっとも重視されます。そのため、過去にブラックリストの経験がある方は、審査をとおりづらいでしょう。
ブラックリストの履歴が消えるまでには5年~10年ほどかかるといわれています。なお、完済もしくは債務整理の手続き完了のタイミングからカウントされるため、滞納したローンをそのままにしていると、いつまでも履歴に残ってしまいます。
ブラックリストかどうかは自動車のローンだけでなく、住宅ローンやカードローンの際にも重要視されます。もし、ブラックリストの経験があるのであれば、自社ローンを提供している自動車販売店を探してみるのもひとつの手です。
ネクステージでのローン審査はとおりづらいのか
中には「ネクステージでのローン審査がとおりづらい」と感じる方もいるかもしれません。そこでこちらでは、ローンが通らない可能性が高い方の特徴を解説します。
信用情報に問題を抱えている方
まず、信用情報に問題を抱えている方は、ネクステージのローン審査に通ることは難しいでしょう。具体的には、クレジットカードやほかのローンの支払いを延滞していたり、債務整理を行っていたりする経歴をもつ方は、信用情報が傷ついており、審査に不利になります。
金融機関はこのような過去の取引履歴を慎重にチェックしているため、返済リスクが高いと判断された場合にはローンを借りることはできない可能性があります。
収入が不安定な方
収入が不安定な方も審査にとおりにくい傾向にあります。毎月の収入が安定していない場合、返済能力があると認められないため、金融機関は慎重に判断することになります。
とくに、パートタイム労働者やフリーランスなどで収入が不安定な職業に就いている方は、ローンにとおりづらいと考えておいたほうがよいでしょう。
既に多額の借入がある方
すでにほかのローンで多額の借入がある方も審査にとおりづらいといわれています。金融機関は総合的な返済能力を評価した上で、審査を行っているのです。
現状の借入額に加えてさらに借入をすると、返済能力を超えるリスクがあると判断された場合、審査が厳しくなります。
申し込み時の情報に誤りがある方
審査に落ちる要因のひとつとして、申し込み時の情報に誤りがあることが挙げられます。申請書類に書き込んだ内容が不正確であったり、虚偽の申告であったりすると、信頼性が損なわれ、審査に影響をおよぼします。ローン審査に通過するためには、正確かつ誠実な情報を提供する必要があります。
上記の4つの条件に当てはまる方は、ローン審査において不利でしょう。基本的にネクステージのローン審査はそれほど厳しくないといわれているため、まずは自身の信用情報を確認し、必要であれば改善を図るとよいでしょう。
ネクステージのローンの金利や特徴
ローンを借りるにあたって、金利は重要なポイントです。車体本体価格は安かったとしても、金利を含めるとトータルで高額になってしまったという事例も少なくないため、契約の際にしっかりと確認しておきましょう。
ネクステージのローン金利は9.8%
ネクステージが提携しているローンを利用する場合、金利は9.8%となっています。一般的なディーラーローンの金利は5~6%、銀行ローンの場合だと1~4.5%が相場なので、比較的高めに設定されているといえます。
しかし、ネクステージのローンは金利が高い分、審査の手続きが2~3時間とスピーディーに完了するというメリットがあります。
金利ごとの返済シミュレーション
ローン金利の比率は提供元によって大きく異なります。総額に大きく影響をおよぼす部分ですが、実際にはどれくらい違うのか気になっている方も多いでしょう。
総額100万円の自動車を購入し、3年ローンを組んだ場合の返済額を金利ごとに紹介します。金利が6%の場合は、支払総額が124万3,121円となります。
一方、金利が9.8%の場合は、支払総額が135万3,326円です。利息分は金利6%で24万3,121円、金利9.8%で35万3,326円です。
比較すると、わずか3.8%の金利の差で約11万円もの差が生じる結果となっています。今回は120回払いの3年ローンで算出しましたが、5年・10年と分割回数が増えるほど支払額は増加します。
支払い回数を多くすると月々の負担は軽減されますが、必然的に支払総額は高くなりますので、将来設計も含めて検討しましょう。
自社ローンの金利は0円?
自社ローンの金利は、販売店によって異なりますが、原則0円となっています。なぜなら、自社ローンは金融商品ではないため、基本的に金利は発生しません。
自社ローンは、銀行のローンやディーラーローンとは異なり、利用者と直接分割払い購入の契約を結びます。そのため、総額100万円の自動車を購入したとすると、支払総額もぴったり100万円となるのです。
購入を希望する自動車の合計額を支払い回数で割るだけで月々の支払額を算出できるので、契約時に無理のない予算計画を立てられる点が魅力的です。ただし、元々車両価格に上乗せされているため、実質10~15%の手数料が掛かっています。
自社ローンは過去の取引によって信用情報に傷がついていたり、勤続年数などの問題で一般的なローン審査にとおりづらかったりする方でも利用しやすい一方で、コストパフォーマンスの面では疑問が残ります。
しかし、ネクステージのローンと比べると審査が柔軟であるというメリットもあります。どちらを選ぶかは、自身の信用情報や返済能力に応じて判断するとよいでしょう。
ネクステージのローンと自社ローンの違い
こちらでは、ネクステージのローンと自社ローンの違いについてまとめましたので、利用する場合の参考にしてみてください。
審査基準
ネクステージのローンと自社ローンの違いのひとつは「審査基準」です。一般的なローンは銀行や信販会社が提供しているため、厳格な審査基準が設けられています。
信用情報や収入の安定性、勤続年数などを考慮して、審査の認定を行っています。当然のことながら、信用情報に傷がある方や収入が不安定な方は審査がとおりにくくなっています。
一方で、自社ローンは自動車販売店が独自に行っているため、審査基準がやさしいという特徴があります。販売店は、顧客の過去の取引よりも、現在の返済能力や信頼性を重要視しているのです。そのため、一般的なローンの審査に通らない方でも利用できる可能性があります。
金利
二つ目の違いは「金利」です。一般的なローンは比較的安い金利となっています。一方、自社ローンは販売店がリスクを負っているため、金利が高めに設定されています。
金利0円を謳っているところもありますが、車両価格に上乗せされていることがほとんどです。そのため、同じようなスペックの自動車を買ったとしても、実際の支払総額が高いという事例もあります。
契約手続き
三つ目の違いは「契約手続き」です。一般的なローンは、金融機関による審査が必要とされるため、手続きが複雑であり、時間がかかります。一方、自社ローンは販売店と直接契約を結ぶので、手続きが比較的簡単であり、スピーディーに進められます。
購入したい自動車が決まったら、納車までのプロセスをスムーズに進められる点が自社ローンのメリットといえます。
信用情報に履歴が残る
自社ローンは、一般的なローンと違って信用情報に履歴が残りません。信用情報とは、個人の金融取引の履歴を記したものであり、ローンの借入や返済状況、クレジットカードの利用状況などが含まれています。これらの情報によって、クレジットカード会社や金融機関は、顧客の信用性を評価しています。
しかし、自社ローンであれば、契約内容や返済状況は信用情報機関に登録されることはありません。そのため、将来的にほかのローンを申し込んだり、クレジットカードを作ったりする際に、審査対象となることはありません。
信用情報に履歴が残らないため、将来的にほかの金融取引がしやすくなるというメリットはありますが、支払い遅延や未払いが生じた場合には自動車が回収されたり、一括返済を求められたりする可能性があります。自社ローンは信用情報機関に登録されることはありませんが、無理のない返済計画を立てて、遅れることなくしっかりと返済することが大切です。
自社ローンは誰でも通るというわけではない
自社ローンは一般的なローンと比べて審査が柔軟であるといわれています。信用情報に問題を抱えている方でも通る可能性が高いといえます。
しかしながら「誰でも通る」ということは決してありません。自社ローンの審査は、販売店が独自で設定した基準に基づいて実施されています。そのため、これまでに金融機関のローン審査が通らなかった方でも、自社ローンであれば通ることがあります。
その理由は、販売店が顧客との信頼関係を重視しており、返済能力を総合的に判断しているからです。ただし、毎月の収入が極端に不安定であったり、ほかにも多額の未払いがあったりするなど、返済能力が懸念される場合は、自社ローンであっても審査に落ちる可能性は充分あります。
問題なく審査に通るためには、頭金を用意したり、具体的な返済計画を示したりすると、有効的です。販売店としてもリスクを最小限に抑えたいと考えているので、できるだけリスクを低減する工夫を提示する必要があります。
つまり、自社ローンは誰でも通るとは限りませんが、一般的なローンと比べるととおりやすいとされています。自社ローンを申し込むのであれば、事前に自身の状況を整理し、悲痛用に応じて準備を整えることが大切です。
自社ローンは違法?
「自社ローンは違法ではないのか」と心配される方もいることでしょう。結論からいうと、自社ローン自体は違法ということはありません。
自社ローンは、自動車販売店がみずからの資金を使ってローンを提供しており、法律的には問題なく運用されています。ただし、金利を設定する場合は、貸金業法や消費者保護法などの法律に準ずる必要があります。
そのため、自社ローンを提供している販売店の多くは、金利を設定することなく、車両価格を高く設定していたり、手数料を上乗せしたりして収益を得ています。これによって、法律違反することなく、自社ローンの提供を実現しています。
このように、ネクステージのローン・自社ローンともに、メリットとデメリットが存在しているため、利用する際にはよく検討しましょう。